暗号資産(仮想通貨)の中でも、近年特に注目を集めているのが「
ビットコインのような価格変動が少なく、使いやすい通貨として、
この記事では、ステーブルコインとは何か、その仕組み、
コンテンツ
ステーブルコインとは?
ステーブルコインとは、「
通常の暗号資産(例:ビットコインやイーサリアム)
なぜ必要なのか?
- ビットコインは便利だが、価格が日々変動しすぎて「お金」
として使いにくい - 安定した決済手段が必要(特にDeFi、送金、NFT取引など)
ステーブルコインの種類
ステーブルコインには大きく分けて3つの種類があります。
法定通貨担保型(Fiat-backed)
- 実際のドルや円などが銀行に預けられており、それを裏付けに発行
- 最も安定性が高く、主流
代表例:USDT(Tether)、USDC(Circle)、
暗号資産担保型(Crypto-backed)
- イーサリアムなどの暗号資産を担保に発行
- スマートコントラクトで運用され、分散型金融(DeFi)に強い
代表例:DAI(MakerDAO)
アルゴリズム型(Non-collateralized)
- 担保を持たず、供給量の調整などアルゴリズムで価格を安定させる
- 最も実験的でリスクが高い
代表例:FRAX(部分担保)、以前のUST(Terra)など
主なステーブルコイン一覧(2025年時点)
コイン名 | 種類 | 連動資産 | 発行元・特徴 |
USDT | 法定通貨型 | 米ドル | Tether社。最も取引量が多い |
USDC | 法定通貨型 | 米ドル | Circle社とCoinbaseが関与 |
DAI | 暗号資産型 | ETHなど | 分散型。MakerDAOが運用 |
JPYC | 法定通貨型 | 日本円 | 日本の規制下で発行 |
FDUSD | 法定通貨型 | 米ドル | 香港準拠の新興ステーブルコイン |
ステーブルコインのメリット
- 価格安定性:日常的な支払いやDeFiに使いやすい
- 即時かつ低コストな送金:国際送金が迅速かつ安価に
- 法定通貨のデジタル化:デジタルドル・デジタル円の代用として
- DeFiとの相性が抜群:利回り運用、ステーキング、
貸し借りに利用
ステーブルコインのリスク・デメリット
- 担保の不透明性(特にUSDTなど):
準備資産の開示が不十分な場合あり - 規制リスク:法制度が未整備な国も多い
- システムリスク:スマートコントラクトのバグやハッキング
- アルゴリズム型の破綻事例:Terra(UST)の崩壊が象徴的
実際の活用事例
- DeFiでの利回り運用(例:USDCを預けて年利5%)
- ゲーム内通貨やNFTの決済
- 新興国でのインフレヘッジ通貨
- 企業間の決済通貨(例:貿易決済)
規制と法的な動き
日本
- 2023年に「ステーブルコイン規制法」施行
- 発行主体は銀行・信託会社などのみに限定
- 発行元は資産の100%担保と報告義務あり
海外
- 米国:ステーブルコイン規制法案が議会で審議中
- EU:MiCA規制がステーブルコインを包括
- シンガポール・香港:積極的な受け入れと厳格な監督体制
今後の展望
中央銀行デジタル通貨(CBDC)との共存
企業や国家レベルでの活用拡大
分散型ステーブルコインの進化(DAIの多担保化など)
規制整備と安心感の両立が鍵
まとめ
ステーブルコインは、暗号資産の価格変動リスクを避けながら、
DeFiやグローバル送金、Web3.0サービスの基盤として、
投資や利用を考える際は、裏付け資産・信頼性・
このブログがステーブルコインの理解の一助になれば幸いです。