ステーブルコイン

【徹底解説】USDT(Tether)とは?仕組み・メリット・リスクをわかりやすく解説!

テザー

暗号資産(仮想通貨)市場において、USDT(Tether)は非常に重要な役割を果たしています。

この記事では、初心者にもわかりやすく「USDTとは何か?」を解説し、仕組み、使い方、メリット・デメリットまで網羅します。

USDT(Tether)とは?

USDT(Tether)は、米ドル(USD)に価値が連動している暗号資産です。

いわゆる「ステーブルコイン(Stablecoin)」の一種で、価格の安定性を保つことを目的としています。

  • 通貨コード:USDT
  • 発行元:Tether Limited
  • 種類:ステーブルコイン(USDに1:1でペッグ)
  • 対応ブロックチェーン:Ethereum(ERC-20)、Tron(TRC-20)、Solana、Omniなど

USDTの仕組み:どうして1ドルと同じ価値になるの?

USDTは「1USDT = 1米ドル」になるように設計されています。そのため、以下のような仕組みで価値を維持しています:

🔒準備資産による裏付け(担保)

Tether社は、発行したUSDTと同額の資産(法定通貨や有価証券など)を保有していると主張しています。これがUSDTの価値を支えています。

⚖アービトラージ(裁定取引)の働き

もしUSDTが1ドルより高く(または安く)なれば、トレーダーが価格差を利用して売買することで、価格は自然と1ドルに近づいていきます。

USDTの主な使い方

  1. 取引の中継通貨として
    多くの暗号資産取引所では、USDTが「ドル代替」として使われ、BTC/USDTやETH/USDTのような通貨ペアが主流です。
  2. ボラティリティの回避
    暗号資産は価格変動が激しいため、一時的にUSDTに退避して資産価値を保つ戦略がよく使われます
  3. DeFi(分散型金融)での運用
    USDTはステーブルな価値を持つため、利回りを得る目的でDeFiプラットフォームでも利用されています。

USDTのメリット

メリット 説明
価格の安定性 ボラティリティを回避できる
汎用性 多くの取引所やDeFiでサポートされている
即時送金 銀行を通さずに低コストで送金可能
ドル建て資産の代替 法定通貨に近い価値保存手段として機能

USDTのリスク・デメリット

リスク 内容
担保の透明性 かつて準備資産の開示が不十分として批判された
中央集権的 Tether社によって発行・管理されており、凍結可能
規制リスク 米国など各国の規制当局の監視対象となっている
ハッキング・詐欺 偽のUSDTウォレットやフィッシングも存在するため注意が必要

他のステーブルコインとの比較

通貨名 ペッグ先 発行者 主なブロックチェーン 特徴
USDT 米ドル Tether社 Ethereum, Tronなど 歴史が長く流動性が高い
USDC 米ドル Circle社 Ethereumなど 透明性・信頼性が高いとされる
DAI 米ドル MakerDAO(分散型) Ethereum 分散型担保によるステーブルコイン

USDTを使うときの注意点

  • 公式サイトや正規のウォレットを使うこと
  • 送金ネットワーク(ERC-20, TRC-20など)の確認
  • 取引所やサービスの信頼性をチェック

まとめ:USDTは暗号資産界の“デジタルドル”

USDTは、暗号資産市場のインフラとも言える存在であり、安定した価値を提供しながら、送金や取引、資産保全に活用されています。ただし、中央管理の透明性や規制リスクには注意が必要です。

暗号資産を始めるなら、USDTの使い方とリスクをしっかり理解することが第一歩となるでしょう。

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Shota
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2017年末から暗号資産に投資してます。 ビットコインを始め、アルトコインについても情報発信していきますので、よろしくお願いします。