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【最新速報】USDC発行元・Circleが上場!CRCL株の全貌と今後の展望

Circle

2025年6月、ステーブルコインUSDCの発行元であるCircle Internet Group(サークル・インターネット・グループ)がついにニューヨーク証券取引所に上場を果たしました。株式ティッカーは CRCL。今回は上場内容、株価動向、注目ポイントなどを網羅してご紹介します。

Circleとは?USDC発行元の企業概要

Circleは2013年に設立された米国のフィンテック企業で、ブロックチェーン技術を使った決済インフラ、資産トークン化、ステーブルコインの発行などを手がけています。特に有名なのが、米ドルと連動するステーブルコイン USDC(USD Coin)の発行です。

  • 設立年:2013年
  • 本社所在地:米国マサチューセッツ州ボストン
  • 主要事業:USDCの発行・管理、決済ソリューション、Web3.0向けインフラ提供

USDCは、取引所・DeFi・決済など多くの暗号資産エコシステムで活用され、2025年現在、発行残高は600億ドル超にのぼります。

上場概要(IPO内容)

  • 上場日:2025年6月5日、NYSEにて取引開始
  • IPO価格:1株31ドルで計34,000,000株(公募14.8M株+売出19.2M株)
  • 調達金額:約11億ドル(希薄化後の時価総額は約69億ドル)

株価の動きとボラティリティ

  • 初値:公募価格の約2.2倍、約69ドルでスタート
  • 取引初日の終値:約83.23ドル
  • ピーク時:$248台まで急騰(IPO後数週間で約700%上昇)
  • その後の急落:直近では天井から約25%下落し、180ドル前後で推移中

現在、CRCLは約180ドルで推移しており、52週レンジでは64ドル~249ドルという高い変動性を見せています。

上場後の注目材料

ステーブルコイン規制「GENIUS Act」通過

米上院でステーブルコイン規制法案が可決され、ドルペッグの通貨に信頼性が増したことがCircle株には追い風になっています。

Fiservとの包括提携

決済大手Fiservと協業し、銀行向けステーブルコイン「FIUSD」の発行など広範な取り組みを展開しています。

高すぎるバリュエーション

一部アナリストは「約20倍の過大評価」と警告しています。CRCLは2025年売上ベースで約19〜24倍、今後の成長次第との指摘もあります。

CRCL株に投資するポイント

USDCの成長とマクロ環境

USDC発行額は600億ドル以上にものぼります。規制が整備される中、金融インフラとしての認知も進展しており、マクロでは金利動向にともなうReserve収益変動が株価に影響を与えると考えられます。

収益構造とコスト構造

収益主体はUSDCの準備金(短期米国債)による利息収入です。ただしCoinbaseなどへの配分も大きく、利率低下・コスト率次第で利益余地が左右されます。

株価の行方・リスク要因

  • 急激な株価変動:IPO直後の急騰・調整局面があり、今後も乱高下しやすい。
  • 法整備と競合:STABLE Actや他バンクによるステーブルコイン構想の進捗に注目。
  • 利回り低下リスク:米中銀が金利を下げればCircleの収益性も落ちる可能性あり。

投資家向けアドバイス

  • 短期トレード向き:ボラティリティを狙った投資家が注目。ただし値動きが激しいのでリスク管理必須。
  • 中長期保有:USDCの普及・市場浸透、決済提携、規制整備が実現すれば株価はさらに上昇可能。
  • バリュー評価重視派は懐疑的:一部ではバリュエーションが高すぎるとする見方もあり、一部利確する動きも散見される(例:Cathie WoodのARKK売却)。

まとめ

項目 内容
ティッカー CRCL(NYSE)
IPO価格 $31 → 初値$69 → 終値$83→ ピーク$248 → 現在$180前後
主な追い風 規制整備、決済提携、USDCの普及
リスク要因 バリュエーション、金利低下リスク、収益分配構造

Circle株(CRCL)はUSDCの中心企業として話題性抜群の新興株ですが、同時に高いボラティリティと収益モデルの不確実性も抱えています。短期トレードか中長期のテーマ投資か、自身の投資スタイルに応じてスタンスを明確にすることが重要です

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Shota
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2017年末から暗号資産に投資してます。 ビットコインを始め、アルトコインについても情報発信していきますので、よろしくお願いします。