この記事では、Web3.0について解説します。
現在はWeb2.0の時代と言われていますが、すでに次の時代の到来がすぐ目の前に迫ってきています。
Web3.0とは
Web3.0とは、次世代インターネットを指します。
現在のインターネットはWeb2.0と言われており、その時代が間もなくWeb3.0に移行するとされています。
Web2.0について
まずWeb2.0がどういう時代なのかを解説します。
Web2.0はWeb1.0が進化したインターネットです。
Web1.0では、個人がウェブサイトなどを作成し、情報を発信できるようになりました。
しかし、この時代は発信者がほぼ一方的に発信するのみで、閲覧者との双方向のやりとりはほとんどできませんでした。
Web2.0では、みなさんご存じのTwitterやInstagramなどのSNSが普及し、発信者と閲覧者の双方向のやりとりが可能となりました。
しかしこれらは、中央集権的なサービスだと言えます。
簡単に言うと、GAFAMやTwitterなどの一部の巨大企業が個人情報を独占して管理しているということです。
これは一見当たり前のように見えますが、情報が特定の企業に集中することで、たった一か所のデータセンターのハッキングや火災などで、情報が流出あるいは焼失するというセキュリティ上の大きなリスクを抱えています。
Web2.0とWeb3.0の違い
Web2.0とWeb3.0の違いについて解説します。
Web2.0では、上記で説明した通り、一部の巨大企業が情報を独占して管理してきましたが、セキュリティ上の大きなリスクが伴います。
Web3.0では、暗号資産の根幹であるブロックチェーン技術を用いて、情報を分散管理することで、このセキュリティリスクをクリアすることを目指しています。
例えば、あるファイルを保管するとします。
Web2.0では、ある企業が1つのデータセンターでそのファイルを保管します。
Web3.0では、ファイルのデータを分割し、複数のデータセンターで分散管理します。
仮に、それぞれで1つのデータセンターがハッキングを受ける、あるいは火災が発生したとします。
Web2.0では、ファイルを保管するデータセンターが1つなので、情報の流出あるいは焼失は免れません。
Web3.0では、1つのデータセンターがハッキングされても、その情報はファイルの断片にすぎず、それだけでは無意味なデータです。
また、火災で1つのデータセンターが焼失しても、他のデータセンターで保管しているファイル情報から焼失したデータが復元できるので、これらのリスクに対して耐性があると言えます。
Web3.0の特徴
Web3.0の特徴について解説します。
セキュリティが高い
先ほども記載しましたが、Web3.0ではWeb2.0に比べて格段にセキュリティレベルが高くなります。
分散管理することで、ハッキングをほぼ無意味にできるうえ、火災などが発生してもその他のデータセンターのデータから復元可能なため、情報の流出や焼失といったリスクが低減できます。
誰もがサービスを利用できる
Web3.0では、世界中誰もがサービスを利用することができます。
日本では、特定のサービスが利用できないという体験はあまりないかもしれませんが、中国などでは、特定のSNSを使用できないなどの制限があります。
Web3.0ではこういった制限がありませんので、世界中の人々が自由にサービスへアクセスできます。
企業あるいは個人と直接取引できる
Web3.0では、企業や個人と直接取引することができます。
現在は、基本的に中央集権的なサービスを介して取引しているので、仲介手数料等が発生します。(銀行など)
しかしWeb3.0では、仲介が必要なく直接相手と取引できるので、仲介手数料が発生しません。
まとめ
Web3.0について解説しました。
現在では、Web3.0を取り入れた検索プラットフォーム【Brave】などのサービスも出てきています。
すでにWeb3.0の入り口に突入しているのかもしれません。