暗号資産プロジェクト、Solanaについて解説します。
Solanaはイーサリアムキラーの1つとして知られ、記事執筆時点(2022/4/6)で最速のトランザクション処理能力を誇るチェーンと言われています。
期待されているチェーンではありますが、イーサリアムを超えるためには、解決しなければならない問題点をいくつか抱えています。
コンテンツ
Solanaとは
Solanaとは、2020年3月にローンチされたブロックチェーンプラットフォームです。
ブロックチェーン上で、様々なdApps(分散型アプリケーション)を構築できます。
その特性から、イーサリアムキラーの一つと言われており、イーサリアムの抱えるガス代(手数料)の高騰やスケーラビリティ問題を解決したブロックチェーンとして注目されています。
公式ページ:https://solana.com
基軸通貨SOL
Solanaブロックチェーン上で使用される基軸通貨をSOLと言います。
SOLは、記事執筆時点(2022/4/6)で時価総額ランキング10位以内に入っており、期待の高さがうかがえます。
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Solanaの特徴
Solanaには以下のような特徴があります。
処理速度が速い
Solanaは処理速度が速いと言われています。
イーサリアムが1秒間に処理できるトランザクションが13~15件と言われていますが、Solanaは1秒間に50,000件のトランザクションが処理できるとされています。
取引手数料が安い
Solanaは非常に取引手数料が安いです。
イーサリアムがガス代の高騰に苦戦している中、Solanaは非常に低価格で抑えることができています。
ユーザーにとっては使いやすさに繋がります。
ステーキングが可能
Solanaでは基軸通貨SOLを保有することで、ステーキング報酬を得ることができます。
トレードなどを行わずに資産を増やすことができるので、長期保有にも向いています。
Solanaの懸念・問題点
上記のような特徴がある一方で、Solanaにはいくつかの懸念や問題点も抱えています。
トランザクション処理能力はあくまで計算上の数字
Solanaは、トランザクション処理能力が高いことで知られていますが、これはあくまで計算上の数字であり、実際に処理できるかどうかは定かではありません。
なぜなら、Solanaのチェーン上で1秒間に50,000件ものトランザクションが流れることはこれまでになかったからです。
また、Solanaは過去に送金詰まりを起こしたことがありますので、実際の処理能力はもっと低いものと想定されます。
取引手数料が安すぎるため攻撃を受けやすい
Solanaの特徴として取引手数料が安いというのがありますが、安すぎるための不安もあります。
取引手数料が安いということは、トランザクションを大量に送って、Solanaチェーンをパンクさせるためのコストも安いということなので、攻撃を受けやすくなるというデメリットにもなりえます。
実際、そのような手法で攻撃されたと思われる事象も発生しています。
セキュリティに不安がある
Solanaはセキュリティに不安があると思われます。
過去にイーサリアムとのブリッジ部分にバグがあり、そこをハッカーに狙われてハッキングを被害を発生させたこともあります。
処理能力を重視するが故の脆弱性だったのではないかと想像しています。
まとめ
Solanaについて解説しました。
魅力的なプロジェクトに違いはないのですが、個人的には、今Solanaが抱えている問題を解決しなければ、普及するのは難しいのではないかと感じています。
特に、お金を扱うプロジェクトですので、セキュリティ面は最重要課題となります。
とはいえ、暗号資産業界では何が高騰するか分かりませんので、少し保有しておくのはありだと思います。